必要に迫られて使うことになったProcessing。
どうせ書くなら、リッチな開発環境を使いたいものです。
Java系言語ならEclipse!
プラグインもいくつかありますが、
Eclipse Plug In - Processing
Proclipsing
最近のProcessingはバージョンがころころと変わるのでちょっと不便(この間2.0のstableが出ましたが)
というわけで、手動でアーカイブをインポートして使うことにします。
前提として、日本語化されたEclipse環境、JavaコンパイラーはJRE7です。
また、ProcessingはCドライブの直下、「C:\processing-*」にあることにします。
プロジェクトを作成
メニューの「ファイル」→「新規」から、「Javaプロジェクト」を選択します。
プロジェクト名はなんでもいいです。JREは「jre7」にしておいてください。
プロジェクトにアーカイブ(*.jar)をインポート
プロジェクト・エクスプローラーを右クリックして、インポートを選択。
「選択」のウィンドウで「一般」→「ファイルシステム」を選択して「次へ」。
「次のディレクトリーから」という所に「C:\processing-*\core\library」を入力してEnter。
・core.jar
・gluegen-rt.jar
・jogl-all.jar
の3つをチェックして、
「拡張」をクリックし、「ワークスペースにリンクを作成」にチェックをいれます。
「完了」をクリックします。
プロジェクトに*.jarファイルが3つ追加されるので、右クリックして「ビルドパス」→「ビルドパスに追加」を選択、をそれぞれ行います。
(アーカイブをリンクとしてインポートするのは、*.jarがフォルダ内にあるdllに依存して動作するためです)
Webカメラも使いたいので、同様のことを
「C:\processing-*\modes\java\libraries\video\library」にある
・gstreamer-java.jar
・jna.jar
・video.jar
についても行います。
クラスを作成し、それをProcessingのJavaアプレットにする
プロジェクト内に、ProdessingTestというクラスを新規作成します。
このようになっているはずです。
public class ProcessingTest {
}
これを、以下のように修正します。
import processing.core.*;//!!!
import processing.video.*;
public class ProcessingTest extends PApplet{//!!!
public void setup(){
}
public void draw(){
}
}//!!!
これで、Processing sketchのひな形ができました。
「実行」ボタンをクリックすれば、Javaのアプレットとして実行できます。
適宜関数などを追加してください。
Processing標準のエディタ(PDE)で開発するときとの違いは以下のとおりです。
・関数の頭にpublic(またはprivate)をつけないといけない。
・color という型が使えないので、int型を使う(color 型はint 型のtypedef。中身は一緒)
・型チェックが厳しい。float 型を使う時は0.5f というように書いたり、関数に渡すときには(float), (int)とキャストしたりすればOK.
Eclipseで書いたスケッチをPDEに持っていく時は、上記のひな形の//!!!の行を削除すれば大丈夫です。
関数につけたpublicやcolor型をintで代用している箇所などは修正しなくても動きます。
Eclipseの標準の文字コードがCP932(MS932)というあまり見ないエンコーディングなので若干注意が必要です。
画像のファイルパスも適宜修正してください。